Webサイトを使って本気でマーケティングするとは、データベースを活用して、お客様と本気で付き合っていくプロセスを構築していくことだ。
このとき間違ってはいけないのは、構築するのは<顧客との関係>であり決してシステムを構築することに真の目的があるのではないということだ。システムは、あくまでお客様と本気で付き合うためのツールに過ぎないことを肝に命じなければならない。
大掛かりなシステム構築の話をする前に、小規模で柔軟なパイロット版で実践的なデータベースマーケティングを実行しよう。そして顧客情報をどのように活用すれば成果を上げることができるのか、小さな成功事例をいくつか確実なものにしよう。※2
※2 顧客データベースというと、初期段階から高額な予算投下を行い、情報システム部門が中心にって、膨大な人員と工数をかけて顧客管理システムを作り上げることがしばしばある。しかしそれは顧客「管理」の仕組みであり、ダイナミックにマーケティングするツールとしては適さないことが往々にしてある。
- 1-1. 商品にライフサイクルがあるように、お客様にもライフサイクルがある。
- 1-2. お客様の数だけ、ライフサイクルの数がある。
- 1-3. ネットは価格勝負という常識と諦観を捨てよう。
- 1-4. <マーケティングするためのWebサイト>に必要不可欠な機能とは。
- 1-5. 構築するのは<顧客との関係>で、<システム>ではない。
- 1-6. 「名簿」をいかに「情報」へと転換させるか。